京清連とは、京都府内の有志の廃棄物業界の地位の向上と事業環境の改善を図り
京都府民にとって有意義な業界となることを目的とし集結した、有志の会です。
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」が制定され、同法は昭和46年から施行されて37年が経過しました。
私たち固形一廃業界が許認可に守られてきた時代も終焉を迎えつつあり、現代社会においては規制改革委員会の圧力により規制緩和が進み、他業界にまで波及しています。
様々な業者が、「リサイクルをすると廃棄物ではなくなる」という間違った理屈で、経済性優先の観点のみで私たちの業界に参入し、脅かしているという事実に危機感を抱いたのと、上部団体である全清連が掲げている「環境保全優先の循環型社会」という理念を支持し、当会が発足された次第です。
今日では世界的に環境問題、とりわけ地球温暖化問題が大きな課題となっています。洞爺湖サミットでも地球環境問題が大きくクローズアップされていました。各地での気候変動に対する問題意識の高まりに加え、昨今は原油価格等エネルギー資源が高騰し、環境問題への取り組みが経済や経営にも直接反映される時代になっており、環境先進国を自負する日本は、2007年にドイツ・ハイリゲンダムで開催されたサミットで、安倍総理(当時)が「2050年までに世界全体で温室効果ガスの排出量を現在の水準の半分に削減する」という大きなビジョンを提案しました。
続いて2008年1月には、スイスのダボス会議で福田首相が「クールアース推進構想」を提案しました。
一方、我が国では循環型社会構築・3R推進の取り組みも進められています。しかし現状においては最も大切な排出抑制とリユースが、後方へ押しやられ、大量生産・大量消費の社会経済システムにメスを入れないまま、安易な「リサイクル」だけが拡大しようとしています。
経済優先の循環型社会づくりの方向では、良好な環境も、資源も、次世代に引き継ぐことはできず、地球温暖化を防ぐことはできません。
京清連は、歪められようとしている3R推進やその他の法令を、真正面から捉え、より良い方向を目指す目的で設立されました。
私は複雑化する現代の諸課題について、関係する多くの方々との議論を深めながら解決策を見出してゆきたいと思います。そして、広く関係者の理解と共感を得ながら、前向きな行動を展開したいと考えております。
京清連は、京都府の輝く未来のために活動いたします。
皆様方の一層のご支援、ご鞭撻をお願いいたします。